2019年12月23日4,236 ビュー View

【プロが教える!元気を育てる柴ごはん】#5 オヤツ いいオヤツ・悪いオヤツの違いって?「6つのポイント」で愛柴の健康を守って

プレミアムペットフード・ケアの専門店『GREEN DOG』でペットフーディストの資格を持つ犬猫の食事のプロ・山本由能さんに、柴犬の食事について教えていただく連載『プロが教える!元気を育てる柴ごはん』。

今回は、オヤツについて。たまにしかあげないもの、少ししか食べないものだからといって、あまり深く考えずに与えるのはNG。オヤツだって、その種類や栄養次第で、愛柴の元気をしっかりと育てるんです!

 

愛柴のオヤツはどういう基準で選んでいますか?

 

食いつきがいいもの、少しずつ与えられるもの、長い時間噛んでいられそうなもの、用途によって選び方がありますね。

 

では、カロリーや品質はどうでしょう。

 

もし、愛柴が肥満や偏食、もしくは皮膚を痒がるといった悩みがある場合、それはオヤツの素材や与え方のせいかもしれません。

 

オヤツも口から入り体に吸収されていく「食材」なので、何で出来ているか、目の前の愛柴には何が必要かを意識することで今後の健康維持に役立ちます。

 

今回は愛柴におすすめのオヤツの与え方、選び方についてペットフーディストの山本が説明します。

 

オヤツだって品質をしっかり見て!

柴犬

Enna8982/shutterstock

 

愛しい目の前の愛柴に、できるだけ健全な食べ物を与えたい。そう思ってフードは選んでいると思います。

 

ですが、オヤツは割と無頓着に与えがちです。

 

たとえば、歯のために良かれと思って与えている歯磨きガムの与え方。

 

本当にそれだけの量が必要か、素材も愛柴が食べ続けて問題ないか、しっかり確認してみましょう。

 

体に吸収されることを考えると、素材はできるだけ自然のものが良いですね。

 

中には体に良くない添加物を使用したものもありますから。

 

おやつ選びの大きなポイント

柴犬

MitchyPQ/shutterstock

 

では、どんなオヤツを選ぶべきか、そのポイントを紹介します。

 

(1)できるだけ自然素材で作られたものを選ぶ

例えばプロピレングリコール(しっとり感や甘みのため)、亜硝酸ナトリウム(発色の良さのため:犬にとって見た目の色は影響なし!)などが入っているものは避けて。

 

オヤツの裏などに貼ってある成分表示のラベルを確認し、聞きなれない名の成分があれば、お店に確認したり、インターネットで検索して、与えても良いものか調べてみましょう。

 

(2)開封後は早めに消費できるサイズを選ぶ

オヤツもフードと同じように、時間とともに酸化などの劣化、もしくは開封後の保管状況によってはカビが発生します。そのため、大袋サイズのほうがお得でも、多頭飼いでない限りは小袋サイズを選びましょう。

 

(3)ヒヅメのような硬すぎるオヤツは「歯を折る」危険性があるので避ける

噛むことで歯の表面の汚れが取れたり、ストレス解消になると思って与えがちな牛などのヒヅメですが、犬はそれほど硬いものを噛める歯の構造を持っていません。実は、硬すぎるオヤツで歯が折れたり欠けたりする事故は多いんです。

 

(4)消化に負担がかからないものを選ぶ(特にシニア犬)

喜んで食べて、丸飲みしてしまうもの、吐き戻したり、そのままうんちの中に出てきてしまうものは避けましょう。

 

(5)飲み込む時に喉を詰まらせやすいものは避ける

基本的にオヤツを与える際は、目の届く範囲で、喉に詰まらせたらすぐに気づけるようにするべきです。ですが、こちらの気持ちを知らず、まるっと飲み込みたがるのが犬ですよね。オヤツを食べているときは必ず目を離さず、また喉を詰まらせる恐れがあるものは与えないでください。

 

(6)甘いものは大好き。でも与えないで

犬にも舌に甘味を感じるところがあり、甘い食べ物は嗜好性が強いです。ですが、太りやすいだけでなく、血糖値を下げるため膵臓が疲れてしまい、膵炎になる恐れがあります。

 

膵炎はとても苦しい症状を伴うので、健康寿命を延ばすためにも甘いものは与えないでください。

 

※はちみつをごく少量使用している程度であれば良いでしょう。

 

おやつを与える量はどれくらいがベスト?

柴犬

Enna8982/shutterstock

 

トイレが成功したら、散歩中の休憩に……など、“なんとなく”で、日に何度もオヤツを与えていませんか?

 

それでは肥満になる可能性が大。

 

自然界で暮らしている肉食動物は、食べ物は自分で狩りをして得ます。

 

狩りが成功するまで何日も食べられないなんてこともザラ。そのため、飢餓には強い体質となっています。

 

犬もその体質を受け継いでいるので、栄養不足の状態よりも、栄養過多の方が体の調整方法がないのです。

 

私たちと暮らしている愛犬たちは、時間がきたら食事を与えられますし、狩りと同等の激しい運動をする機会も少ない生活。

 

ドッグフードを給与量通り与えると、結果的に栄養過多になってしまっている場合が多いようです。

 

その上にオヤツを食べてしまうと、どんどん太ってしまいます。

 

肥満は万病の元、しっかり調整して体重管理してあげましょう。

 

■一日に与えてよい量は?

「1日分の摂取カロリーの1割分をオヤツと置き換える」のが理想です。

例)体重9㎏ 成犬の場合

【フード一日分の摂取カロリー】およそ350〜500kcalくらい。

※フードメーカーの考え方によりかなり差があります。

 

【おやつのカロリー】35kcal〜50kcal。(フードの1割分)

この1割というカロリーは、うっかりするとすぐにオーバーしてしまいます。

 

たとえば、35kcalから50kcal分を犬用ボーロや小さなクッキー(1㎝×2㎝程度)で換算すると、7〜10個程度。鶏肉のささみなら、小さめ1本分。

 

どうですか? あまりオヤツをあげられないのがわかりますね。

 

■うっかり与えすぎを防ぐ方法

ジャーキーなど乾燥させているものだと、量が少なく見えるのでついたくさん与えがち。

 

そこで、1本そのまんまを与えずに、キッチンばさみなどで細かく切って量を調整しましょう。きっちり一日分の量を朝のうちに用意しておくといいですよ。

 

特に肉で出来たオヤツは柴犬にとって美味しいご褒美になりますが、意外に脂質が多く含まれています。

 

脂質が多い食材は、柴犬に多い皮膚疾患や肥満の原因になりやすいものです。

 

どうしてもオヤツを多めに与えてしまう場合は、その分、運動や水分補給をしっかり意識して代謝をあげるべき。

 

これは私たち人間と同じことですね。

 

自分では管理が難しい場合、しつけ教室などでコミュニケーションの方法(正しいオヤツの与え方)を教わってはいかがでしょう。

 

おやつはどんなときに与えるのがいいの? また与えるときの注意事項は?

柴犬

Alex Zotov/shutterstock

 

オヤツを与えるタイミングは、主に以下の3つです。

 

■お利口さんのとき

トイレトレーニングや歯磨きトレーニングを始めたばかりのときは、上手に出来たときにご褒美としてオヤツを与えるとトレーニングのもモチベーションが上がり、うまくいきやすいです。

 

でも、それが当たり前にできるようになったら、徐々に何回かに一度だけ与え、そのうちにおやつはゼロにするという風に減らしていきます。

 

当たり前にできることには、ご褒美を出さないようにしていきましょう。

 

余談ですが、筆者の場合、毎回トイレのご褒美を与え続けたため、オヤツが欲しいときに無理やりウンチをひねり出すという芸当ができる子になってしまいました。

 

■苦手なケアを行うとき

爪切りやブラッシングが苦手な場合、オヤツをあたえながら行うということでうまくやれる場合があります。

 

こんな時はすぐに食べきれるものではなく、ジャーキーのように噛む時間が長いもの、もしくは、舐め続けるもの(ペースト状のおやつもしくはフードをふやかしたものを塗り付けた皿を用意する)が良いようです。

 

■スケジュール通りの間食

食事は一日2回という家庭の場合には、お昼にオヤツを与えたり、三時にオヤツタイムがあるお家もあるでしょう。必ずその時間に出すと、愛柴もスケジュールをしっかり覚えていて、それ以外の時間は要求してこないというメリットもあるようです。

 

シニア犬や胃腸が弱く、少量頻回で栄養を摂らせたい場合もこの方法がよいでしょう。

 

■与え方の注意事項

大きめのものでも飲み込んでしまう習性がある愛柴は注意が必要です。食べ慣れているオヤツの場合でも、噛まないと飲み込めないサイズを与える場合は、食べ終わるまで監視しましょう。喉を詰まらせて窒息する危険があるからです。

 

■気が向いたときもあり?

これは愛柴にとって「棚からぼた餅」。愛柴が「わー! 嬉しい! ありがとう♪」と喜ぶでしょう。心が通じ合っているような、温かい光景に思えることもあります。

 

しかし飼い主さんによっては、自分主導ではなく要求されるたびに与えてしまうパターンに陥る可能性も。

 

愛柴の熱いまなざしに打ち勝てないタイプの人は、頻繁にオヤツを要求されては与えてしまい、肥満にしてしまう危険性があるのでやめておきましょう。

 

柴犬にはこんな良質オヤツがおすすめ

では、ライフステージ別におすすめのオヤツをご紹介します。

 

■パピーにおすすめ

出来るだけ嗜好性の高いものは避け(グルメ化を防ぐため)、フードを数粒おやつ用にとりわけておき与えると良いでしょう。

 

ご褒美の代わりなら褒めながら与えると食事と同じものでも特別なものになります。

 

食べ物にこだわりが強くなる前に、食べもの自体にポジティブなイメージを結びつけてあげてくださいね。

  • ころころボーロ ヤギミルク(WITH GREEN DOG)

    ころころボーロ ヤギミルク(WITH GREEN DOG)

    生後半年まで:噛まずに飲み込んでしまっても消化しやすいボーロ

  • カルシウム村のやさい畑

    カルシウム村のやさい畑

    しっかりした野菜の味がくせになる、サクサクボーロ

 

生後半年以降は、少しずつクッキーや噛み応えのあるものを試すと良いでしょう。

  • シンプルボーン

    シンプルボーン

    原材料は薄力粉と全粒粉だけ。

  • プロバイオビスケット オメガ

    プロバイオビスケット オメガ

    オメガ3脂肪酸を豊富に含む亜麻仁を配合。最後に乳酸菌(プロバイオティクス)を吹き付けているので、お腹にやさしいのが特徴です。

 

 

■成犬におすすめのおやつ

特別なご褒美や、噛む力を維持するためなどに少しだけ硬いものを与えるのも良いでしょう。

 

難しいことを覚える際にはモチベーションアップを考えてあげることも楽しい気持ちを持続するために役立ちますよね。

 

太り気味のパートナーには脂質が少ないものがおすすめです。

  • 馬アキレス

    馬アキレス

    天然素材だけで作った、高タンパク低脂肪のカミカミおやつ。噛むことで満足感がアップします。

  • 馬ラング キューブ

    馬ラング キューブ

    タンパク質を摂りたいけどカロリーは控えたい成犬にぴったり。低カロリーでミネラル豊富なオヤツです。

 

■シニア期におすすめのオヤツ

オヤツは食べるだけでなく、飲むことも意識してみましょう。

 

特に噛む力が弱くなったシニアの愛柴は、ボーロだと味気ないといって食べてくれないことがあります。

 

風味豊かなスープをこまめに飲ませてあげることも楽しみになります。

  • K9ナチュラル フリーズドライ グリーン・マッスル

    K9ナチュラル フリーズドライ グリーン・マッスル

    サプリメントでも有名な、グルコサミン・コンドロイチン、オメガ3脂肪酸も豊富な緑イ貝(グリーンマッスル)をフリーズドライ。サクサクのスナックにしています。消化への負担が少なく、足腰ケアができるオヤツです。

  • イワシパフ

    イワシパフ

    豊かな風味で感覚器官を活発にしてくれる、国産イワシをスライス発泡加工し、完全無添加で仕上げた、新しい感覚のオヤツ。

  • ペットエイジ ゴートミルク&核酸粉末

    ペットエイジ ゴートミルク&核酸粉末

    栄養豊富なヤギのミルクに核酸をプラス。おやつの代わりに栄養ミルクをこまめにどうぞ。

 

まとめ

柴犬

OlesyaNickolaeva/shutterstock

 

愛柴にとって大きな楽しみ、喜びである「オヤツ」。

 

体に吸収されていくものなので、質や量を意識して、健康維持にプラスになるようにしてあげたいですね。

 

飼い主さん厳選のおやつで心を豊かに! 体は元気に!なっていきますように。

 

GREEN DOGとは

世界中から厳選してセレクトした愛犬のためのプレミアムペットフード・ケアの専門店。通販店だけでなく、関東・関西に5店舗、実店舗を構えています。

 

フード選びや食事内容に困ったら、お気軽にお問合せください。

GREEN DOG 相談ルーム

https://www.green-dog.com/shop/consult.php

 

執筆者

GREEN DOG

ペットフーディスト

山本 由能

 

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