2020年1月14日2,005 ビュー View

【柴犬お悩み解決NOTE】#8ハーネスが大キライ!スムーズに装着して散歩に行きたいのですが…【ドッグトレーナー・小野洋平がズバリ回答】

第一線で活躍するドッグトレーナーの小野洋平さんが、読者からのしつけ・トレーニングのお悩みに答える連載『柴犬のお悩み解決NOTE』。

今回のお悩みは、ハーネスを見ただけで唸って噛むため、スムーズにお散歩に行けないというもの。ハーネス嫌いは、柴の性格に大きな関係があるようです!

お悩み:ハーネスを嫌がって唸る、噛む、逃げる…どうしたらスムーズにつけてくれるの?

1歳・女

4ヶ月から、うちの子になりました。

 

はじめのうちは、首輪&リードでお散歩をしていたのですが、引きがものすごくて、見ていて苦しそうだったのと、首輪がすっぽ抜けてしまったことがあり、ハーネスに変えました。

 

しかし、だんだんハーネスを嫌がるようになりました。

 

その後、色々なトレーニングがうまくいかず、トレーナーさんのレッスンを受けた際に、「ハーネスをつけたらおやつをあげる」という方法を教えていただいたのと、散歩の引きをなくす方法を教えていただき、なんとか上手に散歩をしていました。

 

ですが、やはりハーネスを嫌がります。

 

いろんなタイプのハーネスを試しましたがどれも結果は同じ。唸って噛みます。

 

ですので、おやつをあげたり、ごはんを食べているすきに無理やりハーネスをつけている状態です。

 

また、散歩にいく準備をしだすと気付いて逃げまくり、ダイニングテーブルの下に逃げ込んで、唸りまくり、出てきません。

 

いつも引っ張りだすのに一苦労です。

 

やっとこさハーネスをつけると、今度は固まる始末。ハーネスを外すと、とたんに元気になり駆け出していきます。

 

「ハーネスが擦れて痛いのでは?」と言われたことがあり、皮膚の状態やハーネスのサイズを確認していますが、特に問題ありません。

 

ちなみに、散歩に行くとちゃんと歩きます。しつけは、待て、お手、おまわり、などができます。

 

首輪はいつもつけていて、ハーネスに慣らすために、散歩以外でもわりと長い時間つけてみたりしています。

 

散歩が嫌いなのでしょうか?
ハーネスを諦めて、首輪にするしかないのでしょうか?

 

しかし家が結構大きな通りに面しているので、「またすっぽ抜けたら」と、首輪には不安があります。

 

ハーネスをスムーズに装着して散歩に行ける方法があれば教えてください。
よろしくお願いいたします!

 

柴犬はハーネスはニガテな子が多い

柴犬

Akanemaru/shutterstock

 

まず最初に、柴犬など首の太さと頭の大きさが近い犬は、確かに首輪がすっぽ抜けやすいため、首輪を使用している方は気を付けましょう。

 

お散歩前に犬具のチェックを忘れずに。

 

また、柴犬は体に触れられることが苦手な子が多いです。

 

そのため、この子のようにハーネスや服を脱着させるときにひと悶着あるお家も少なくないでしょう。

 

このひと悶着を防ぐためには、じつは小さい頃のトレーニングが重要なのです。

 

この子の場合、4ヶ月〜1歳位までの間で「最初は色々なトレーニングがうまくいかなかった」とありますね。

 

パピーの時期のトレーニングは、オーナーがすべきことが多岐に渡ります。

 

もし、ハーネスを付けることとお散歩のトレーニングしかしていないなら、社会化や体を触られることに慣れるといった、他の大事なトレーニングが足りなかったのかもしれません。

 

また、「なんとか上手にお散歩をしていました」とありますが、散歩が上手かどうかは、パピーの頃はそこまで大切ではありません。

 

まずは、“外の世界は楽しい”ということ、“飼主と一緒に歩くことは楽しい”ことなど、散歩へのポジティブな印象を持ってもらうようにお散歩をすることが大切です。

 

トレーナーさんから教わった、引っ張らないようにする方法がどんなものだったのかはわかりませんが、まずはハーネスを付けてする散歩が楽しくなる方法を探る必要があります。

 

ハーネスをつけるときは絶対に「怒らせないこと」

柴犬

Lichtflut/shutterstock

 

まず、ハーネスを無理やり付けているのであれば、やめましょう。

 

お散歩に行く直前にハーネスを持ってきて、付けようとすると柴が逃げるため、捕まえて無理やりつける。

 

これではいくらおやつを使っても、ハーネスのことが全く好きになりません。

 

ハーネスを装着するときは、“怒らせないようにつけること”を一番大切にしてください。

 

イヤイヤをしているのに無理矢理付け続けていれば、ハーネス嫌いがどんどんエスカレートしていく可能性も高いです。

 

もし怒らせることなくハーネスが付けられたら、慣らすために散歩以外のときも付け続けてみましょう。

 

いつかハーネスをつけていることが普通になる時がきます。

 

しかし、サイズがあっていないなど、道具の使い方などを間違っていると、噛んでもぎ取られたりしますので、ハーネス選びには細心の注意を払ってくださいね。

 

留意しておきたいのが、本気で犬をなんとかしようとした時には、多かれ少なかれ犬にも人にもストレスがかかります。

 

ストレスをどのくらいかけるのか、かかってしまうのかという事もトレーニングの中では考えます。

 

例えば、ハーネスを1日付けっぱなしにしたら、下痢をするかもしれません。

 

この場合はストレスが強すぎるので、一度体調が元に戻るまでトレーニングはやめます。

 

体調が元に戻ったら、最初の時間よりも短めに設定してハーネスをつけます。

 

感覚としては、1回で慣れさせると言うよりは、細かく回数をこなして慣れさせていく感じ。

 

人間も忍耐が必要なのです。

 

ハーネスをつけたまま家の中でも過ごしてみる

Lichtflut/shutterstock

 

ハーネスを付けて固まらず、付けていない時と同じように動けるようになったら、次のステップ。

 

ハーネスを付けたまま遊んだりご飯を食べたりなど、様々なことをしてみてください。

 

このときオーナーがまず、ハーネスを気にしないようにすることが大切です。

 

それが出来るようになったら、次はハーネスにリードを付けてお家の中で遊んでみてください。そして、そのままお散歩に。

 

もしかすると“ハーネスを装着して散歩をする”ことが嫌いなのかもしれないので、遊びの流れで、楽しい気分のままお散歩に行くようにしましょう。

 

決して、付け外しで怒ったり興奮した状態のまま外にいかないように。

 

ただ、どのトレーニングでもそうですが、成功するかどうかは“人の覚悟”次第。

 

途中で諦めない覚悟を持ちましょう。

 

ある程度のストレスをかけないと、犬が変わらないこともあります。

 

トレーニングをすることで「かわいそう」とオーナーさんが思ってしまうのなら、改善を望まない方が良い場合もあります。

 

ハーネスがキライなら首輪も選択肢のひとつ。使い方次第で、犬への負担はハーネスより少ない

柴犬

Enna8982/shutterstock

 

ハーネスを嫌がらないためのトレーニングを諦めるとしても、お散歩は毎日のことですので、どうしたって首輪かハーネスを付けないといけませんよね。

 

質問者さんも「ハーネスを諦めて、首輪にするしかないのでしょうか?」と言われていますが、ハーネスがダメなら首輪を考えてもよいでしょう。

 

首輪はハーネスより負担が大きいと思われているかもしれませんが、使い方によっては、ハーネスよりも負担がないです。

 

また、きちんとサイズが合っていれば怖くもありません。

 

お家の中で頭の方向に引っ張り、しっかりとサイズを確認してからお散歩に行ってください。

 

「ハーネスが付けられるまで」と思って、首輪とリードが一体になった投げ縄タイプのものを着けるなど、装着がしやすいものを探すのも良いと思います。

 

お散歩ごとに毎回付け外しをするのが理想ですが、付け外しがうまくいくまでは首輪を付けっぱなしにしてリードだけの装着でも良いかと思います。

 

首輪も選択肢の一つとして考えてみてくださいませ。

 

「噛み」が出ている場合は、トレーナーに相談を

柴犬

mannpuku/shutterstock

 

と、ここまで色々話しましたが、相談者さんのメールに「いろんなタイプのハーネスを試しましたがどれも結果は同じ。唸って噛みます」とあるのが気になります。

 

既に、「噛み」が出ていますのでご自分でやるよりももう一度トレーナーにお願いするのが良いかと思います。

 

というのも、特に柴犬の場合、「唸り」「噛み」は、素人が手を出すとキケンです。

 

文字を読んだり動画をみたりしたポーズだけのトレーニング方法だと、解決どころかより深刻になる場合が多々あります。

 

トレーナーでさえ、「噛み」の程度が酷くなると本当に難しく、多くの時間を要します。

 

まだ大丈夫と思っているうちに、その子に適切なトレーニング、おやつで芸だけを教えるトレーニングはやめて、しっかり一緒に考えてくれるプロに頼んでみてくださいませ。

 

こじらせてからでは遅いですよ。

 

小野洋平 PROFILE

『inu-house』代表。

通信のベンチャー企業に勤務後、カナダに渡りドッグトレーニングを学ぶ。カナダでは、いきなり家庭犬のトレーニングを行う現場で問題犬と呼ばれている犬たちに囲まれての修行。帰国後、介助犬育成と家庭犬トレーニングのケイナイン・ファミリーを立ち上げるが、日本人の犬の考え方や家庭犬の在り方に疑問を抱き、家庭犬トレーニングを主に行うようになる。日本独特の犬文化を守ることと変えていくことが目標。

 

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