2020年1月23日9,995 ビュー View

【プロが教える!元気を育てる柴ごはん】#6 ツヤツヤ・ふさふさな毛を守る!皮膚が弱い柴犬のために選びたいフードって?

プレミアムペットフード・ケアの専門店『GREEN DOG』でペットフーディストの資格を持つ犬猫の食事のプロ・山本由能さんに、柴犬の食事について教えていただく連載『プロが教える!元気を育てる柴ごはん』。

 

今回は、柴犬に多い皮膚の悩みを改善するための食事について教えていただきました。

 

食生活を見直す

柴犬

yuzu/shutterstock

 

柴犬は比較的皮膚の悩みが多い犬種です。脱毛や痒みの原因は、柴犬特有の体質、性格、環境(飼い主さんとの関係性も含む)までさまざま。

 

処方された薬を与えたり、シャンプーをまめに行ったりと、皮膚のためにいろいろやったけれど改善がみられず、どうしたらいいのかわからなくなってしまっているオーナーさんも多いのでは。

 

数多いフードの中からパートナーに合うものを見つけるのは難しいと感じますが、ポイントを知れば皮膚の健康維持に大いに役立ちます。

 

日々の食事で少しでも健やかな状態へと導いてあげましょう。

 

今回は、愛柴の健やかな皮膚のためのフード選びについて説明します。

 

■食べ過ぎは皮膚の敵

与えている食事がどんなに素材が良いものでも、食べ過ぎは体に害を及ぼします。

 

「害」とはちょっとおおげさな表現ですが、それくらい食べ過ぎは怖いことだと知ってほしいのです。

 

皮膚は老廃物が出てくる場所です。食べ過ぎて老廃物が多くなると皮膚に負担が増えます。また、肝臓の仕事も多くなるのです。

 

そのほかに体の重さは関節にも負担がかかります。皮膚に問題がないからといって太らせたままではいけませんよね。

 

ドッグフードを与えている場合、フードのパッケージのラベルに書かれている給与量どおりに与えていますか? これはあくまで目安でしかありません。

 

愛柴にとって量が多いと感じたら減らし、少ないなら増やすという調整は必ず必要です。

 

目分量でフードを与えていると、いつの間にか増えてしまうってことになりがち。

 

できるだけ給与量はグラム数で把握しておきましょう。

 

水分たっぷりは皮膚の味方

柴犬

MitchyPQ/shutterstock

 

栄養素や酸素を体のすみずみに運ぶことが、健康を維持するためには重要です。

 

栄養素や酸素は血液によって体のいろいろな臓器に運ばれていきますが、水分が少ないと血液がドロドロになり、流れにくくなるのです。

 

血液がドロドロで流れにくいという状態は、老廃物も長い間、体内にとどまってしまうということ。

 

これが、皮膚疾患の原因になります。

 

柴犬は積極的に水を飲んでくれない子が多いですよね。水分補給には一工夫が必要だと思います。

 

・フードをふやかす

・ドライフードを少し減らし、その分ウェットフードを混ぜる

・味のついたスープをフードにかける

 ※鶏や魚の煮汁やカツオ節や昆布の出汁などを薄味に作ったもの

・ヤギミルクなど犬用ミルクを薄めに作ってこまめに与える

 

などなど、愛柴が好む方法を見つけてください。

 

水分補給と運動を心がけると、代謝もあがりダイエットに繋がります。これは人と同じですね

 

ケガをしているなど、運動が出来ない状態のときはマッサージで1日10分程度でも皮膚を動かしてあげると良いでしょう。

 

水の大切さや摂取量の目安については、過去記事「【プロが教える!元気を育てる柴ごはん】#3成犬期のごはん」に詳しく説明してますので、参考にしてください。

 

※皮膚トラブルがある場合は、体の内側だけでなく皮膚の潤いも必要です。皮膚の保湿については獣医師にご相談ください。

 

健康のバロメーターは「便」と「体型」

柴犬

Anastasiia Cherniavskaia/shutterstock_

 

与えている食事の量や質が合っているかどうかを判断する材料は、便と体型です。

 

<便の状態をチェック>

あなたの愛柴は、どんなうんちをしていますか? 便は体調のバロメーターです。片付けるときにしっかりチェックして、気になるときは早めに獣医師にご相談ください。

良い便

湿り気があり、ある程度の長さがあるもの。そしてティッシュで簡単につまめる硬さが健康的な便です。

つまりバナナのようなうんちのこと。

・悪い便

べちゃっとした柔らかい状態は水分が多すぎる軟便。

フードの中の素材が体質に合わないか、量が多すぎて消化吸収が追いついてない状態です。

・カチカチコロコロで小さくて硬い便

水分が足りていないか、フードの量が少なすぎる状態です。

 

<理想の体形とは>

あばら骨に注目しましょう。見た目には浮き出ていないけど、手のひらを胴にあてたら骨が感じられる程度が理想。

 

触ってもあばら骨がわからないくらい脂肪に覆われているのは肥満です。反対に見た目にもあばら骨がわかるほどなら痩せすぎといえるでしょう。

 

私たちは少しぽっちゃりした柴犬を愛らしいと思ってしまいますが、健康のためには私たちが少し痩せ気味と感じる体型が理想というわけです。

 

皮膚トラブルが起きたら、主食(メインフード)の見直しを

柴犬

UvGroup/shutterstock

 

皮膚トラブルの原因には、脂肪の代謝が関わっていることが多いようです。

 

愛柴が必要としている以上の脂質を摂ると余ってしまい、それが皮膚の表面に出て悪さをするのです。

 

食事は適量を守っているのに皮膚に痒みが出る場合、いま与えているフードより低脂肪のフードに変えてみましょう。

 

ドライフードのパッケージの裏側に成分値が載っている表が必ずあります。

 

そこに書かれている粗脂肪〇〇%以上というところを見てください。

 

目安として粗脂肪が6%から14%程度のフードを選ぶと良いでしょう。

 

今与えるフードが何%のものか確認してみてくださいね。

 

■単一タンパク質がおすすめ!

もし、痒みや脱毛の原因が食物アレルギーによることが疑われる場合、原材料の種類がシンプルなフードを選びましょう。

 

特にアレルゲンになりやすい肉類(タンパク質)は1種類のみ使用したものを選ぶことがおすすめです。

 

原材料が限られている方が、体質に合っているかどうか判別しやすくなるからです。

 

皮膚にやさしいフード

上記をふまえ、皮膚におすすめのフードをご紹介します。

 

<皮膚ケア用フード>

痒みや炎症がある場合、病院の療法食を食べない場合におすすめのフードがこちらです。総合栄養食なので、毎日の主食に与えることができます。

 

じゃがいもとニシンが主原料。皮膚の健康や痒みによるイライラに配慮しています。

  • デルモアクティブ 皮膚ケア(小粒)

    デルモアクティブ 皮膚ケア(小粒)

    食物アレルギーや痒み、フケ、毛づや、その他の皮膚トラブルに悩むパートナー(愛 犬)のために。AFSタブレットに配合されたフィトケミカルが、皮膚の健康をサポートします。

    販売サイトを見る
 

 

玄米と七面鳥が主原料。皮膚被毛の材料になる栄養素やうるおいに配慮しています。

  • スキン&コートケア用食事療法食 「カロン」

    スキン&コートケア用食事療法食 「カロン」

    良質なタンパク質や必須脂肪酸が、皮膚・被毛の健康をサポートします。パートナーがおいしく食べ続けられるように工夫された、こだわりの食事療法食です。

 

 

<低脂肪フード>

皮膚トラブル時は低脂肪かつ素材がシンプルなフードを2つ、ご案内します。肉を1種類のみ使用しているフードは、その肉が体質に合っているかどうかを判断しやすいのでおすすめです。

  • ナチュラルバランス ウルトラプレミアム スウィートポテト&フィッシュ

    ナチュラルバランス ウルトラプレミアム スウィートポテト&フィッシュ

    穀物類(白米、小麦、小麦グルテン、小麦粉、トウモロコシなど)も一切使用していません。牛肉・ラム肉・鶏肉等、お肉にアレルギーがあるパートナーにオススメです。

 

  • ナチュラルバランス ウルトラプレミアム スウィートポテト&ベニソン 

    ナチュラルバランス ウルトラプレミアム スウィートポテト&ベニソン 

    種類の蛋白質(鹿肉)と1種類の炭水化物(スウィートポテト)を主原料にしてブレンドしています。

 

<犬用ミルク>

水分補給に犬のお腹にもやさしいミルク。ミルクにもカロリーはあるので濃度を薄くして作るのがおすすめです。

  • はぐくみヤギミルク

    はぐくみヤギミルク

    濃厚なヤギミルクの栄養たっぷり!ドライフードにトッピングにしたり、水やぬるま湯に溶かしてミルクにしたり、手作り食やおやつの素材にしたり、いろいろな使い方ができます。

 

まとめ

皮膚のトラブルは過剰な食事や水分不足だけが原因ではありませんが、とても関係が深いことは確かです。

 

皮膚の改善までは根気が必要な場合もあります。オーナーさんのストレスは愛柴の環境ストレスの一つになるので、焦らず気楽に取り組んでくださいね。

 

また、最初から自己判断するのではなく、必ず獣医師にご相談のうえでいろんなケアを試してください。

 

GREEN DOGとは

世界中から厳選してセレクトした愛犬のためのプレミアムペットフード・ケアの専門店。通販店だけでなく、関東・関西に5店舗、実店舗を構えています。

 

フード選びや食事内容に困ったら、お気軽にお問合せください。

GREEN DOG 相談ルーム

https://www.green-dog.com/shop/consult.php

 

執筆者

GREEN DOG

ペットフーディスト

山本 由能

 

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  • デルモアクティブ 皮膚ケア(小粒)

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