2020年9月14日5,324 ビュー View

【プロが教える!元気を育てる柴ごはん】#14 季節の変わり目は要注意!「秋バテ」対策におすすめの食事とは

プレミアムペットフード・ケアの専門店『GREEN DOG』でペットフーディストの資格を持つ犬猫の食事のプロ・山本由能さんに、柴犬の食事について教えていただく連載『プロが教える!元気を育てる柴ごはん』。

秋バテという言葉を知っていますか? じつは季節の変わり目は、柴犬も体調を崩しやすいんです。秋バテしやすい理由と食事でのケアについて、ペットフーディストの山本さんにレクチャーいただきました。

散歩に行きたがらない、お腹をこわす…その症状「秋バテ」かも?

柴犬

Jose Carlos Cerdeno/shutterstock

 

え! 夏バテの次は秋バテもあるの? とびっくりする人もいるかもしれませんね。

 

夏の疲れが続いて食欲が出ない、お腹を壊すなどの症状が出ることを“秋バテ”といいます。

 

実際に症状が出るまでは、体の中で何が起きているのか気づきにくいもの。

 

いつもより散歩を拒否したり、怒りやすくなったりすることも、秋バテを疑ってみてください。

 

動物病院でも、涼しくなったころに急な下痢や嘔吐で来院する子は多いそうです。

 

本来なら秋は冬に備えてしっかり栄養を摂る季節。愛柴が美味しい秋を楽しめるよう今のうちに養生してあげましょう。

 

今回は、季節の変わり目に体調をくずしやすい理由と食事ケアについてペットフーディストの山本が説明します。

 

季節の変わり目に体調を崩しやすい理由

柴犬

Egrigorovich/shutterstock

 

夏バテは、室内のクーラーによる冷えと屋外の暑さとの温度差に体がついていかず弱ってしまうことが原因で起こります。

 

秋バテは、夏バテの延長。特に季節の変わり目には、新たに気温や気圧の変化が加わり体調を崩しやすくなるのです。

 

やっかいなのは、心と体にずれが生じること。

 

気温が下がり涼しくなると気持ちは元気になりますが、体が夏の疲れから回復していない状態だと、食欲があり調子良く食べていても下痢をしてしまうことがあります。

 

その原因は、自律神経の乱れ。

 

自律神経は体温や呼吸や心拍などさまざまな機能を調節しています。

 

夏は暑さやクーラーによる冷えなどの温度差も激しいので自律神経は大忙し。自律神経が疲労すると、体の調節機能が乱れてしまうのです。

 

すると、胃や腸が正常に働いてくれず、食べ物が入ってきてもきちんと消化できずに嘔吐してしまったり、反対に下痢になったりするというわけ。

 

体の中のことは外見からはわかりづらいもの。

 

季節の変わり目に愛柴が体調をくずさないよう、ちょっとしたケアを意識することをおすすめします。

 

秋バテ予防の食事ケア

柴犬

MitchyPQ/shutterstock

 

季節の変わり目に秋バテを予防するには、胃腸を休ませることが大切。

 

食事の量をいつもよりも少し減らすことを意識する“節食”を行ってみましょう。

 

食べる事が大好きな愛柴のことを思うと、ちょっと胸がキュッとするかもしれませんが、「もっと食べたいよ!」の催促にのらないようにしましょう。

 

反対に、なんとなく食欲が落ちている愛柴に「いつも通り食べさせなければ」とがんばる必要はありません。

 

今は胃腸を休ませるときなんだとゆっくり様子をみましょう。

 

秋バテ予防には、少しだけ節食を心がけることと健康をサポートする食材を意識してみてください。

 

■節食のコツ

愛柴がまだ元気100%ではないときは、いつものフードとおやつを1割ほど減らします。

もし食事の時間だけは別で食欲旺盛に見える場合は、次の方法を試してください。

 

(1) 少量頻回

一日量は変えず、一回に与える量を減らして回数多く与えます。

 

(2)おきかえトッピング

いつものドライフードとウェットフードを2割程度おきかえる方法です。見た目の量が同じでも消化の負担やカロリーはウェットフードの方が少ないからです。

 

おきかえの一部として、体をいたわる栄養素や元気を補う食材が加えられるととても良いごはんになりますよ。

 

■疲労した体をいたわる抗酸化成分

温度差の調節で酷使した自律神経や、紫外線でダメージを受けた細胞の回復を助けてくれます。

 

▼抗酸化成分を含む食材をたっぷり使用したウェットフード。特に鹿肉は滋養が豊富なのでバテ気味のときにおすすめです。ドライフードとおきかえるのがおすすめ。

  • Roiness (ロイネス) 犬用 鹿肉

    Roiness (ロイネス) 犬用 鹿肉

    鹿肉をメインに、新鮮な食材とシニア犬にうれしい栄養素を配合したレトルトごはん。胃腸が弱いパートナーや食欲が落ちたパートナーにもピッタリ。

▼ちょこっとおやつにも:ドライブルーベリー

アントシアニン(紫色)の抗酸化作用は目の健康のためのサプリメントにも利用されています。ヨーグルトに混ぜるとふっくら軟らかくなりますよ。

  • ドライブルーベリー

    ドライブルーベリー

    目の健康に欠かせないアントシアニンが豊富! 食物繊維も多く含む低カロリーなおやつです。

▼蜜蜂が作ったスーパーフード:ビーポーレン

いつものごはんにパラパラっとかけるだけ。ビタミン、ミネラル、抗酸化成分が種類豊富に含まれます。

  • ビーポーレン

    ビーポーレン

    生物が生きていくために必要な各種栄養素すべてをバランスよく含んでいるスーパーフード。

 

■お腹の健康をサポート

消化酵素が豊富なものや、腸の健康に役立つ食物繊維を取りいれましょう。

 

▼消化酵素『ナットウキナーゼ』が摂れるフリーズドライ納豆。サクサク軽い食感の納豆なので、そのままごはんにふりかけることができます。

  • フリーズドライ納豆 挽き割り

    フリーズドライ納豆 挽き割り

    栄養価が高く、愛 犬も大好きなフリーズドライ納豆。挽き割りにすることによってさらに消化しやすいのが特徴です。

▼天然素材の栄養がたっぷりな、かつお節の香りがする栄養ふりかけ。数種の薬膳素材入りです。

  • シャカシャカ

    シャカシャカ

    たっぷりの食物繊維と天然のミネラルを手軽に補給できるナチュラルなふりかけ。
    きなこや高野豆腐も入って、タンパク質も補給してくれるスグレもの。

 

■体に元気をプラス

動物の赤身肉に豊富なヘム鉄や亜鉛を補給することで回復を応援します。

 

▼常温保存できて便利なフリーズドライ鶏レバー。ヘム鉄や亜鉛が豊富な鶏レバーをフリーズドライにしてあり、小さくちぎって与えられます。

  • フリーズドライ鶏レバー

    フリーズドライ鶏レバー

    生のレバーをそのままフリーズドライに。レバーの旨みや風味はもちろん、栄養がぎゅっと凝縮されています。

▼鶏アレルギーの子には国産牛レバーのフリーズドライを。栄養価が高く、風味も人気の牛レバーです。

  • 国産牛レバーのフリーズドライ

    国産牛レバーのフリーズドライ

    高タンパクで低カロリー、鉄分・ビタミンが豊富で鶏や豚のレバーと比べ嗜好性が高い牛レバーをフリーズドライ加工に。 レバーは少量でも栄養価が高いので、食欲が落ちている時やシニア犬にもおすすめ。

 

まとめ

柴犬

yuzu/shutterstock

 

涼しくなっても、まだ体の中は本調子でないので、節食を心がけることが一番のケアになります。

 

そのうえで、健康のサポートに役立つ食材を少しプラスできるといいですね。

 

そろそろスーパーにも焼き芋の販売が目につくようになりました。

 

ついお家で待ってる愛柴の顔が浮かんでくるのではないでしょうか。

 

今のうちに養生しておいしい秋をいっしょに楽しんでくださいね。

 

GREEN DOGとは

世界中から厳選してセレクトした愛犬のためのプレミアムペットフード・ケアの専門店。通販店だけでなく、関東・関西に5店舗、実店舗を構えています。

 

専門家がカウンセリングを通して1頭1頭に最適なフードを選んでくれる『ドッグフード専門店 ごはんの窓口 by GREEN DOG』も、東京・吉祥寺に3月20日(金・祝)オープン。

 

フード選びや食事内容に困ったら、お気軽にお問合せください。

GREEN DOG 相談ルーム

https://www.green-dog.com/shop/consult.php

 

執筆者

GREEN DOG

ペットフーディスト

山本 由能

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