2021年5月15日6,126 ビュー View

【プロが教える!元気を育てる柴ごはん】#21 心も体もイキイキと!シニア期ならではの気分の落ち込みや老化予防におすすめの食材

プレミアムペットフード・ケアの専門店『GREEN DOG』でペットフーディストの資格を持つ犬猫の食事のプロ・山本由能さんに、柴犬の食事について教えていただく連載が『プロが教える!元気を育てる柴ごはん』です。今回はシニア期の体と心、両方を健やかに保てる食事についてご紹介します。

 

急に暑い日があったり、まだまだ肌寒い日もあったりして気温差が激しい点には注意が必要ですが、まだまだお散歩がしやすい時期ですね。

 

こういう時こそ筋肉貯金のために少しでも長く運動させてあげたいものです。

 

健やかなシニア期を迎えるためには、体と心の両方の健康が大事。この二つがあってこそ、イキイキした毎日を過ごせるのです。

 

これらは運動だけでなく、食事からもサポートをすることが可能。

 

主食自体を変えるのはハードルが高いですが、トッピングや間食など手軽な方法でまずはやってみませんか。

 

今回は、シニア期のイキイキを維持するためのごはんの工夫をペットフーディストの山本が説明します。

 

シニア期に起こりやすい体と心の変化

柴犬

katsunori/shutterstock

 

シニア期の体と心にはいろんな変化が出てくるものです。大きなお悩みになる前にできることから対処していけるといいですね。

 

筋力の衰え(後ろ足が震えるなど)

寝ている時間が増えてくると、そっとしておいてあげようという気持ちになりがちですが、心も体も活動し続けることがイキイキを維持します。

 

できること:

イキイキ=喜びがあるということ。例えば、お散歩で登り坂を上がりきったときに、特別なおやつが出てきたら……すぐに元気が回復するのが目に浮かびますよね。

 

感覚器官の衰え:聴覚、視覚

変化:食欲が落ちてきたかなと心配していたら、単に目が悪くなってご飯が置かれていることが見えなかっただけ、というのはよくあることです。

 

できること:

こんなときは、「ご飯だよ」と愛柴のそばで声掛けをして、鼻の前まで器を近づけ匂いをかがせてあげるようにすると良いでしょう。

 

落ち込みやすい、おびえやすいなど心の変化

感覚器官の衰えから、ちょっとしたことで不安になり気持ちが落ち込んだり、おびえやすくなることがあります。

 

たとえば、これまで簡単に飛び上がれたソファに上がれなくなった途端ふさぎ込む様子が見られるなど、私たちが思っているよりけっこう繊細な面が見られるのもシニア期の特徴と言えます。

 

まだまだ動けるのに、引きこもって活動量が減ってしまうのは避けたいですね。

柴犬

AkaneHY/shutterstock

 

できること:

こんなときこそ、役立つのが美味しい食べ物。

 

愛柴の好物はもちろんですが、意外なことに柑橘系の果物やセロリの香り成分にも気持ちを盛り上げる、リフレッシュする働きが含まれています。

 

愛柴が嫌がらないようであれば、ときどきご飯に混ぜてあげるのがおすすめ。

 

また、心の活動=脳の活動ですから、嗅覚を働かせること自体も脳への刺激になります。

 

嗅覚の衰えも感じられるようなら、ごはんを少し匂いが立つようにしてあげてください。

 

たとえば、フードを少しだけ温めたり、器だけ温めてからフードを入れても匂いが立ちます。

 

好きな食材の匂いならなおさら食欲のスイッチは入りやすいですね。

 

また気持ちが盛り上がること、ワクワクドキドキが高まることでも脳が働きます。

 

“気持ちを盛り上げるお楽しみ“は、トッピングや間食などの簡単な食事の工夫で出来ます。

 

ぜひ愛柴の健康のために意識してみてくださいね。

 

シニア期に役立つ食材

KAORU46

KAORU46/shutterstock

 

◼愛柴をリラックスさせる食材

ちょっとした不安を感じている時や、苦手な病院に行った日などにはご褒美で気分を変えてあげましょう。

 

愛柴が大好きなお肉は、年齢を重ねると量を制限する必要が出てくることが多いです。

 

例えば、病気ではなくても肝臓や腎臓の数値が上がってきたときなど。

 

そんなときには甘味(糖質)を意識してみてください。

 

といっても糖質は脂肪になりやすいので、若いときから糖質たっぷりはオススメしません。

 

シニア期でも甘味のあるものはたくさん与えるのではなく、少量ずつを意識しましょう。

 

糖質は、小食になってしまった場合のエネルギー補給におすすめです。

 

参考食材:サツマイモ、白米、甘酒、はちみつなど

 

▼おすすめのおやつ

  • りんごのあまざけ(林檎甘酒)

    りんごのあまざけ(林檎甘酒)

    「砂糖、アルコール、添加物一切不使用」の人気のあまざけに、秋田県産搾りたて100%ふじリンゴジュースをブレンド。 「飲む点滴」といわれるほど栄養豊富な甘酒は、シニア犬や食欲が低下したときにはもちろん、疲れ気味、皮膚が気になる愛犬におすすめです。

  • カルシウム村のやぎ牧場

    カルシウム村のやぎ牧場

    カルシウムをベースに配合して作られたボーロと栄養満点のヤギミルクボーロが一度に摂取できるすぐれたおやつ。保存料・着色料・酸化防止剤など化学原料は一切不使用。

◼水分補給

シニア期には喉の渇きを感じにくくなることもあり、積極的に自分から水を飲んでくれなくなります。

 

心臓疾患など 水分摂取量を制限されている場合を除いてはこまめに与えてください。

 

野菜好きなら野菜を茹でたものとゆで汁も少し与えると良いでしょう。

 

犬用のミルクはもちろんですが、ヨーグルトを少しだけ混ぜたヨーグルト風味の水も比較的人気が高いです。

 

参考食材:大根、ハクサイ、オクラ、ヨーグルト、ヤギミルク(犬用ミルク)など。

 

▼おすすめ水分補給アイテム

  • 栄養のめぐみ

    栄養のめぐみ

    昆布・かつお・ニンニクなど、旨みも栄養もたっぷりの自然素材で作ったパウダー。お湯で溶くとおいしいお出汁のような風味に。野菜入りのスープ作りに、ドライフードのトッピングに、手作り食の風味付けにと使い方はいろいろ。スープは体調不良で食欲がないときの栄養補給としておすすめ。

  • はぐくみヤギミルク

    はぐくみヤギミルク

    濃厚なヤギミルクの栄養たっぷり!ドライフードにトッピングにしたり、水やぬるま湯に溶かしてミルクにしたり、手作り食やおやつの素材にしたり。
    風味がほんのりわかる程度の少量から始めましょう。

◼イキイキの維持

脳や神経細胞、目(網膜)の中にもともと含まれているEPA/DHAは、老化予防が期待され研究が進んでいる成分で、青魚(イワシやアジ)から摂ることができます。

 

比較的日本犬に好まれるサケにも豊富なので、意識的に与えてみてはいかがでしょう。サケはアスタキサンチン(赤色色素の成分)という細胞を守ってくれる抗酸化栄養素も豊富です。

 

焼き魚の香ばしい匂いもきっと気分を盛り上げてくれることでしょう。

 

参考食材:青魚(アジ、イワシ、サケ、サンマなど)※生ではなく加熱して与えます

 

▼おすすめイキイキサポート&栄養補給おやつ

  • 鮭ビッツ

    鮭ビッツ

    お魚の香りがたまらない、鮭のひと口サイズのおやつ。北海道産・新鮮な鮭をトレーニングやご褒美に最適な粒タイプにし、乾燥のみで仕上げています。

  • 鮭ふりかけ 削り節

    鮭ふりかけ 削り節

    丁寧に調理された鮭ふりかけは、封をあけた途端に素材のおいしい香りが部屋いっぱいに広がり、愛犬の食べたい気持ちが倍増するはず! お水に少し混ぜて与えたり、食欲のないときのごはんのふりかけにしたりと重宝します。

まとめ

柴犬

mannpuku/shutterstock

 

シニア期の変化はどの子にも訪れるもの。

 

でも、どんな年齢でも楽しみは欲しいですよね。それが健康維持につながるならなおさらです。

 

愛柴たちがイキイキしたシニア期を迎えられるよう、ごはんのひと工夫をしてみてくださいね。

 

GREEN DOGとは

世界中から厳選してセレクトした愛犬のためのプレミアムペットフード・ケアの専門店。通販店だけでなく、関東・関西に5店舗、実店舗を構えています。

 

専門家がカウンセリングを通して1頭1頭に最適なフードを選んでくれる『ドッグフード専門店 ごはんの窓口 by GREEN DOG』も、東京・吉祥寺に3月20日(金・祝)オープン。

 

フード選びや食事内容に困ったら、お気軽にお問合せください。

GREEN DOG 相談ルーム

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執筆者

GREEN DOG

ペットフーディスト

山本 由能

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