2021年5月21日2,694 ビュー View

【柴犬お悩み解決NOTE】#39 ヤダヤダ!散歩中、突然歩かなくなるんです【ドッグトレーナー・小野洋平がズバリ回答】

第一線で活躍するドッグトレーナーの小野洋平さんが、読者からのしつけ・トレーニングのお悩みに答える連載『柴犬のお悩み解決NOTE』。

今回のお悩みは“拒否柴”について。散歩中、歩かなくなる柴犬は少なくありません。果たしてその原因とは?

今回のお悩み:散歩中突然止まって歩かなくなるのが、年々ひどくなっています

8歳・男の子

散歩中突然止まって歩かなくなるのが、年々ひどくなってきていることに、本当に困っています。

 

小さい頃はどこまでも歩く子だったのに、4〜5歳くらいからイヤイヤがひどさを増し、今では、おやつをあげてもダメなときも……。

 

特にひどいのはうんちをしたあと。毎回決まって動きません。

 

毎回こんな感じなので、散歩が憂鬱になってしまいます。

 

散歩コースも朝夕変えていろいろ行くようにしていますが、効果がありません。

 

どうしたら歩くようになってくれるでしょうか。

 

おやつが逆効果になっている可能性も

柴犬

Enna8982/shutterstock

 

まず大前提として、今回のお悩みに限らずどんな問題行動でも、年齢を重ねたぶん、いろんな原因が絡まってしまい解決の糸口を見つけるのが難しくなります。

 

今悩んでいること、不安に思っていることは、先延ばしにせずできるだけ早く解決できるようトレーニングやしつけに取り組みましょう。

 

さて、歩かないという問題ですが、犬がまだ小さいのなら、その理由の多くは恐怖や不安です。

 

外の世界を知らないから怖い、怖いから歩けないんですね。

 

しかし少しずつ外の環境に慣れてくると、普通に歩くようになります。

 

この子も4歳くらいまでは問題なく歩いていたようなので、原因は恐怖や不安ではない可能性が高いでしょう。

 

ひとつひっかかるのが、おやつをあげていたこと。そして動かなくなるタイミングが決まっていること。

 

動かなくなるタイミングが決まっているのは、おやつをあげるパターンが決まっているせいかもしれません。

 

「うんちする→動かない→おやつが貰える」という流れをオーナーさんが作ってしまい、「動かない」という行動が強化されていった可能性があります。

 

オーナーさんとの関係性ができていないのが原因

柴犬

Lichtflut/shutterstock

 

もしくは、オーナーさんと犬の関係性ができていないのが原因かもしれません。

 

人が犬のことで悩む場合、そのほとんどが、自分の動きに愛犬が合わせてくれない、自分の要求に愛犬が応えてくれないときですよね。

 

今の悩みはお散歩で歩かないことですが、そこから一旦離れ、まずは愛犬があなたの簡単な要求に従ってくれるかどうかを考えてみてください。

 

関係性を確認する方法は「お座り」。

 

愛柴は、あなたのかけ声でいつでもどこでもお座りができますか? 

 

「お座り」というごく簡単なコマンドさえ犬が聞いてくれない、ワガママ放題な状態であるのなら、お散歩であなたの思うとおりに犬が動いてくれないのは当然です。

 

お散歩での歩き方だけを直そうとするのではなく、お座りや伏せ、待てなど他のことも合わせて練習してくださいね。

 

また散歩中、オーナーさんが犬を気にしすぎて、犬が止まれば止まる、歩いたら歩くなど、犬主体に動いているのもNG。

 

犬に歩いてほしければ、まずはしっかりオーナーさんが歩くこと。

 

犬からすると、軸となる相手、合わせる相手がいるので、一緒に進むという行為がしやすくなります。

 

最初のうちは家の中でリードをつけ、その状態でしっかり歩けるように練習するのもいいかもしれません。

 

成犬を変えるためには「自分が変わる」必要がある

柴犬

dreamnikon/shutterstock

 

人間との暮らしでは、犬が少しは我慢したり、諦めたりすることも必要なこと。

 

しかし、それまでワガママに育ってきた犬に、成犬になってから我慢を強いたり、しつけをしようとすると、犬には強いストレスがかかります。

 

長年かけて形成した行動や性格を変えるのですから、犬だけでなく人も大きな努力、忍耐を強いられることに。

 

オーナーさんが強い意思を持って、正しいトレーニングを地道に続けて、やっと少しだけ変化する程度だと覚悟してください。

 

また8歳という年齢を考えると、ストレスによる体調不良を起こさないよう配慮する必要も出てきます。年齢的にも一筋縄ではいかないでしょう。

 

しかし諦める必要はありません。

 

オーナーさんが犬に対する意識を変え、態度や接し方を改めることで、驚くほど犬が変化することもあります。

 

それまでのご自身の考え方を変えるのは簡単なことではありませんが、これが一番早く、かつ犬もオーナーさんもハッピーになれる方法です。

 

意識を変えるには、犬に対しての向上心や学ぶ意識が必要不可欠。

 

「トレーナーさんが犬をどうにかしてくれる」と他力本願なままでは、犬は変わりません。

 

“犬を変えてくれるトレーナーさん”より“自分を変えてくれるトレーナーさん”を探しましょう。

 

そして「自分が愛柴を変えるんだ」という強い気持ちで、トレーナーさんのトレーニングやアドバイスを聞いてください。

 

小野洋平 PROFILE

『inu-house』代表。

通信のベンチャー企業に勤務後、カナダに渡りドッグトレーニングを学ぶ。カナダでは、いきなり家庭犬のトレーニングを行う現場で問題犬と呼ばれている犬たちに囲まれての修行。帰国後、介助犬育成と家庭犬トレーニングのケイナイン・ファミリーを立ち上げるが、日本人の犬の考え方や家庭犬の在り方に疑問を抱き、家庭犬トレーニングを主に行うようになる。日本独特の犬文化を守ることと変えていくことが目標。

 

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