【柴犬お悩み解決NOTE】#41 まるでおしっこソムリエ!? 散歩中、他の犬のおしっこを舐めるんです【ドッグトレーナー・小野洋平がズバリ回答】
第一線で活躍するドッグトレーナーの小野洋平さんが、読者からのしつけ・トレーニングのお悩みに答える連載『柴犬のお悩み解決NOTE』。今回は散歩中、他の犬のおしっこを舐めてしまうという男の子のオーナーさんからのご相談です。おしっこを舐める原因とその解決策とは!?
今回のお悩み:散歩中、他の犬のおしっこを舐めてしまいます
2歳・男の子
オスで未去勢ということもあるのか、ニオイ嗅ぎが大好きで散歩中も忙しそうにしています。
悩みは、そのとき他の犬のおしっこを舐めてしまうことです。
舐めては、まるでワインソムリエのテイスティングのようにしています。
(興味がある時はかなりの力で集中している感じで、すぐにわかります)
衛生上良くないので、いけないと何度も根気よく教えており、本人もいけないことだと理解しているようです(ニオイを嗅いでるだけだよーと装い、隙をみてペロっとします。いけないと叱ると、「だってぇ…やめらんないっス」というような感じの表情を見せます)。
根気よく教えていき、経験も増やしていけば少しずつ解消していくものなのでしょうか。
それとも未去勢なのでなかなか難しいものなのでしょうか。
舐めるのは手当たり次第ではなく、好みのニオイを見つけたときだけです。
犬がおしっこを舐めたがる原因は?

MitchyPQ/shutterstock
未去勢と去勢済みの子を比べた場合、やはり未去勢の子の方がニオイを取りたがります。
去勢しないということは、本能的なものと付き合っていくということ。
ニオイへの執着も本能からくるものです。それが環境によってより強くなったりクセになったりします。
この問題の場合は、ニオイ取りから“おしっこを舐める”という流れができていること。
おしっこを舐める理由は、栄養補給、ストレス、好奇心、メスのニオイがする、オーナーさんの気を引きたいなど様々。
思い当たる原因がある場合、そこを満たしてあげれば解決するはずです。まずは原因を探ってみてください。
「いけない」と言葉だけで伝えるのはNG

YJPTO/shutterstock
相談のメールに“「いけない」と何度も根気よく教えており〜”とありますが、どのように教えていますか?
犬のしつけでよくあるNGパターンが、言葉だけで教えようとすること。
言葉は犬からしてみたらただの“音”です。
とても難しく複雑なものである“言葉”を、犬が理解しているはずがありません。
犬と生活を共にしていると、言葉がわかっているような動きを見せることはありますが、言葉と一緒に何かが関連付けられていることがほとんど。
オーナーさんが言葉を発するときのシチュエーション、言葉と同時に動くもの、オーナーさんの雰囲気などを察しているのです。
同じ「いけない」という単語でも、言葉のトーンやオーナーさんの視線、触られているかなどで、犬にとっては「いけない」の印象が変わります。
そのトーンやオーナーさんの気迫が弱ければ、犬は「いけない」の意味を理解できないでしょう。
人間が当たり前と思っていることを犬に当てはめていないか、一度頭の中をリセットしてみてください。すると犬に近い世界が見えるかもしれません。
怒ってやめさせるのは逆効果

MENG KONGSAK/shutterstock
では、今回のお悩みを解決するにはどうすれば良いでしょうか。
このような問題の場合、言葉は使いません。そして舐める前の行為“ニオイを取る”を修正していきます。
ニオイを取らなくなれば、完全にやめないかもしれませんが舐める機会は減るでしょう。
機会を減らすことで執着の程度が和らぐこともありますので、僕はこちらを大切にしていきます。
必要なのは、一言でいうと一緒に歩く練習。リードを張らないように歩くトレーニングしていきましょう。
ビシッとついて歩くトレーニングとは少し違います。
“犬がやめて欲しい行動をしたから叱る”ではなくて、“今やっていることからズレたので戻す”という感覚です。
細かい練習方法はそれぞれの犬、オーナーさんによって全然違いますのでここでは説明できませんが、トレーニングで目指すのは歩いているときの基本をしっかり作ること。
一緒に歩くこと、リードを引っ張らないことが基本動作になるようしっかり練習しましょう。
ニオイを取ろうとしたらコマンドやしぐさで基本動作に戻せば防げます。
簡単に書きましたが、未去勢の犬の場合は本能が強いので、相当な練習が必要です。
しっかりトレーニングを行なえばなくなりますが、簡単ではありません。プロの方とトレーニングする必要があると思います。
また怒ってやめさせる、要するに恐怖や不快を与えてやめさせる方法ですと、犬の衝動をコントロールできないだけでなく、増幅させてしまうのでお勧めしません。
基本動作のトレーニングは、いざというときやおかしなクセを出させない予防としてとても役立ちます。
まずはニオイを取らないところでの練習、例えばお家の中やニオイが少なそうな場所を練習場所にして歩く練習をしてみてくださいね。
小野洋平 PROFILE
『inu-house』
通信のベンチャー企業に勤務後、
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