2021年7月1日15,446 ビュー View

『一年経ちまして』ーアキナ山名とおまめのラブい日々#6

お笑いコンビ「アキナ」の山名文和さんは、2020年6月9日に愛柴のおまめを迎えました。保護犬施設からやってきた彼女は、当時8歳。

長年夢みてた“柴犬ライフ”を、ようやく実現した山名さん。おまめとどのように出会い、どんな生活をおくっているのでしょうかー。

アキナ山名と柴犬おまめの最高にラブい日々を、山名さんご本人が綴っていきます。

#6は、おまめがやってきて一年経った今。おまめに向けたラブレターをー。

『一年経ちまして』ーアキナ山名とおまめのラブい日々#6

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おまめが家に来て、一年経った。

6月9日は、誕生日と同じくらい大切な日になった。

おまめが来たからとかそんな簡単な言葉では片付けられない、おまめが来たことによる毎日の生活が、大それた事を言えば人生が、変わり始めた日になったから。

地球の中に生きている事を、改めて感じる様になった。

 

目がちかちかするほど太陽が眩しくて、月の大きさで夜の空の明るさは変化して、緩やかな春にぼけっとし、皮膚を刺すような夏に辟易し、どこまでも飛べそうな秋の空を見て、冬に蓋をされ、その度に次は次はと、靴紐をぎゅっと結んだ。アスファルトから突き出すように花が咲き、あれ程雨が降ったのに、気候や気温、雲ひとつなかったおかげが、からからとしている日もあった。好きな道が出来て、あまり好きになれない道も見つけた。そんな朝と夜の散歩に、昨日までの自分をまぶして、悪いものだけを出来るだけ後ろに捨てた。

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撮影:山名文和(アキナ)

 

前を見ると、真っ黒な目のおまめと、いつからか目が合う様になった。

全くこっちを見てくれなかったおまめがふとした時、外でも家の中でも、じっとこちらを見ていることがわかった。

嬉しくて負けないようにじっと見つめると、視線を逸らし、その場で足を舐めていた。

それが寂しくて調べると、敵意の無い証拠だと知り嬉しくなった。

パーソナルスペースを大切にする彼女は、その距離をいつも保ち抱きかかえることがなければ、側に来ることはなかった。

 

いつからか、その縄を解き小さく結び直してくれた。

今は、そっと近くまで来て、寝そべっていることがある。

おまめは、少しずつ認めてくれているんだと思えるようになった。

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撮影:山名文和(アキナ)

 

SNSでおまめの皮膚が良くなった近況を報告すると、山名さんのおかげだと言ってくれる人がいる。

そう言ってくれる方が優しいと心から思える。

でも本当に違う。

僕は善人ではない。

あらゆることに「感謝」をするべきだ、と耳を傾ければぼろぼろと落ちて来そうなほど今まで聞いてきた。

理解しているし、そうあるべきだと思える年齢にもなった。それでも、少し思い通りに行かないと、腹が立ち、そんなことを忘れる日が多々ある。

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撮影:山名文和(アキナ)

 

だけど、おまめの前では、「それは無い」と胸を張って言える気がする。

おまめに嘘をついたこともない。おまめに腹がたったこともない。そうあり続けることが出来たのは、全ておまめのおかげ。おまめが僕をそうしてくれた。一年前に、おまめは満を持してやってきて、僕を変えてくれた。

断言できる。

もぎたての気持ちで言える、感謝している、と。

 

近頃、時々一緒に眠るようになった。僕の腕に顎を乗せ眠ったりもする。そうかと思えば、顔を踏みつけ身体を震わせながら、どこかに飛び出していく日もある。おもしろい。追いかけもせず、そのまま僕は眠る。おまめはおまめで、その日の気分で好きな場所で眠る。それでいい。

柴犬,アキナ山名,おまめ

撮影:山名文和(アキナ)

 

昼寝をするとおまめは確実に付き合ってくれる。

眠友。ねむとも。

あれほど眠った次の瞬間、一緒に眠ってくれる。おもしろい。

飽きるまで眠ってほしい。

寝すぎて眠れない夜があるとするなら、起きていればいい。

残念ながら、それに付き合うことはない。

僕は、眠る。

それぞれ、自由でいよう。

 

本当にありがとう。

これは紛れもないおまめへのラブレター。

 

 

【プロフィール】山名文和(アキナ)

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1980年7月3日生まれ。2012年、秋山賢太とお笑いコンビ「アキナ」を結成。

レギュラー番組を多数抱えるほか、『キンブオブコント』『M-1グランプリ』『THE MANZAI』で決勝進出を果たす。

愛柴は、保護施設から迎えたおまめ(9歳)。

 

 

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