2018年6月19日3,355 ビュー View

柴犬の毛(被毛)が抜ける、かゆみがある場合に考えられる病気

ダブルコートの柴犬は、換毛期にはたっぷり毛が抜けます。でも、それ以外で異常な抜け毛があったり、体の一部の毛がごっそりと抜けている場合は注意が必要。

抜け毛から考えられる病気をご紹介しましょう。

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皮膚は、かけばかくほど悪化する

柴犬,皮膚病

MitchyPQ:shutterstock

一般的に顔や身体のどの部位でかゆみや脱毛が出るかである程度診断できる、といわれていますが、実際には皮膚って複雑!そう簡単にかゆみや脱毛の部位で病気を判定することは難しいのです。

 

でも、知っておいて欲しいこと。それは、犬たちは皮膚のバリア機能がとっても弱く、さまざまな原因で皮膚トラブルが起きると、すぐに「皮膚細菌感染症」を併発するということ。

 

そして、その皮膚細菌感染症はかゆみを伴い、犬たちが体を掻くことで、皮膚表面に傷ができ、さらに悪化してしまいます。そんなことを頭に入れながら、症状の参考にしてみてくださいね。

 

ブツブツができる、背中の毛が虫食いのように脱毛…膿皮症

皮膚にはもともと常在菌と言われる菌が存在します。しかし、その常在菌が何らかの原因で異常増殖した状態が膿皮症。

 

皮脂が多く、また毛穴も大きい犬種は、その皮脂よごれが細菌の餌となり毛穴に沿って感染を起こします。

 

見た目に、ブツブツができたり、背中の毛が虫食いのように脱毛したり、もしくは痒くて体をこすりつけているかもしれません。

 

→膿皮症の詳しい症状や対策方法はこちら

 

見た目が真っ赤、かゆみが強い…マラセチア性皮膚炎

マラセチアは酵母様真菌というカビの一種ではあるのですが、通常少量は犬にいます。しかし、皮脂よごれが蓄積した皮膚や、もしくはバリア機能の弱い皮膚では異常増殖してしまうことがあります。

 

一般的にマラセチア性皮膚炎は、顎下や耳の中、四肢パッド間など、湿った部位で繁殖することが多く、見た目に真っ赤で、かゆみも強いのが特徴です。

 

頭や顔、目周り、四肢に炎症や脱毛がある…ニキビダニ

毛穴の奥にひそむニキビダニ。

Morphart Creation:shutterstock

見た目はちょっと気持ち悪いですよね。しかし、もともと皮膚に常在する寄生虫なのです。そのニキビダニが異常増殖することにより皮膚トラブルが生じます。

 

異常増殖する背景には、免疫の低下、内分泌疾患(甲状腺機能低下症、クッシング症候群など)、糖尿病や腎疾患などの全身性疾患、加齢に伴う皮膚機能の低下など様々な要因があります。

 

頭や顔、目周り、四肢に好発し、炎症や脱毛が起こります。

 

かゆみがある、脱毛している…アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はステロイドに非常によく反応し、かゆみが治まる傾向があります。

 

また、3歳以下で発症することが多く、悪化すると治りが非常に悪くなります。

 

アトピー性皮膚炎には、「薬物療法」「要因・悪化因子への対策」「スキンケア」の3本柱が治療の主体となります。

 

アトピー性皮膚炎はかゆみや脱毛を伴い、長期に渡ると飼い主さんも見ていて辛いもの。適切な治療で快適に過ごすことができますので諦めないでくださいね。

 

*目や口周りにかゆみがある…食物アレルギー

食物アレルギーは一般的に1歳未満で発症することが多いです。

 

目や口周りにかゆみが出ることが多く、季節に関係なく発症します。

 

また、やや便の回数が多くなる子も。除去食試験によって診断できますし、その食物さえ摂取しなければかゆみは出ないのでしっかりと向き合ってくださいね。

 

尋常じゃないかゆみ…疥癬症(かいせんしょう)

かゆくてかゆくてたまらない!!そんなときは疥癬症(かいせんしょう)を疑いましょう。

 

疥癬症は皮膚病の中で一番かゆいと言われるほど。寄生虫感染症ですが、治療への反応は良いのですぐに病院へ!

 

背中、腰〜おしりにプツプツがある、かゆみがある…ノミアレルギー性皮膚炎

背中の、腰〜おしりのあたりにかけてプツプツがあり、かゆみを伴う場合、ノミアレルギーの可能性が有ります。

 

定期的にノミ駆除をしていてもなってしまうのです。たった1匹のノミが散歩中にピョンと愛犬に飛び乗ると、ノミにアレルギー症状を出す子は背中にいっぱいプツプツが出ます。

 

*左右対称性に脱毛する、まだらに毛が薄くなる…内分泌疾患

甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患に伴い皮膚の毛が薄くなることがあります。

 

一般的には左右対称性に脱毛すると言われていますが、実際にはまだらに毛が薄い子も。かゆみを伴うことは少ないです。

 

ホルモン検査でこの疾患の有無を確認することができますので、病院で受診するようにしましょうね。

 

その他にもさまざまな症状がある

その他にも様々な感染症や寄生虫性皮膚炎、内分泌性皮膚炎などがありますが、同時にいくつもの皮膚トラブルが起きることも多く、見た目や経歴だけでは判断できないことがしばしば。

 

愛犬が痒がっている、脱毛している、毛が薄くなったなど感じたら、すぐに病院で受診しましょう。

 

しま先生

獣医師:堀江志麻先生

 

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