2021年7月12日2,127 ビュー View

『椿と柊』ーKIKI連載・お転婆姉妹の椿と柊 #2

モデルや執筆家、写真家として活動するKIKIさんは、東京と逗子の二拠点で「柴犬ライフ」を満喫中。愛柴の名前は椿(つばき)で、キツネ顔とたぬき顔のハーフさん。そして忘れてはならないのが、KIKIさんの娘であり、椿の妹である柊(ひいらぎ)の存在。

お転婆娘たちが繰り出す、明るくにぎやかで、癒しに包まれた柴犬ライフー。KIKIさんご自身が、温かな文章で綴ります。

 

#2は椿(つばき)柊(ひいらぎ)、そして新たに誕生する子の名前についてー。

『椿と柊』ーKIKI連載・お転婆姉妹の椿と柊 #2

柴犬ライフ,KIKI

柴犬の椿(雌、3歳2ヶ月)がうちに来てから、まもなく3年が経つ。来て早々、半年後には人間の赤ちゃんが誕生し、家族が増えるという試練が椿にはあった。1人と1頭の関係は、良好で落ち着いたものになってきたところだというのに、実はこの夏、つぎなる試練がやってくる。第二子(人間)が誕生する予定で、うちは2人と1頭の、3姉妹になる。

 

椿だけでなく、2歳半の人間の娘も、自分が姉になり妹が存在するということを、すんなり受け止めることができるだろうか。今から気にしても仕方ないけれど、それぞれのストレスが最小限に収まり、家族皆が落ち着いて過ごせるようになってくれたらうれしい。

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photo:KIKI

 

わたし自身の心配といえば、つぎの子の名前である。「椿」は、だいぶ前から、いつか女の子が自分に産まれたらたら付けたいと思っていた名前だ。人でなく柴犬に付けることになったわけだが、椿は3月産まれなので、「木」偏に「春」で、季節的にもぴったりだったので迷うことはなかった。

 

そうして、その後お腹に子どもが宿ったとき、出産予定は12月とわかり、つぎは「木」偏に「冬」で「柊」。女の子だったら「ひいらぎ」、男の子だったら「しゅう」と、候補にしていた。柊は、花言葉も悪いものではなく、ふるくから西洋では魔除けの葉として、日本でも節分のときに鬼に敵う葉として重宝されてきた。とはいえ、柊の葉っぱは刺々しく、女の子に付けるのはどうなのかと、わたしの母には心配されていた。

 

それでも、お腹のなかにいるときには、「ひいちゃん」と声をかけられ、誕生のときもその名前は候補にあったのだけれど、最後の最後に、違う名前になった。というのも、産まれてきた赤子の顔が見事にまんまるで、まったく柊の葉の形状を連想させないものだったからだ。

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photo:KIKI

 

さんざん悩んだあげく、柊という名前はお蔵入りに。でも、お腹のなかにいるときにひいちゃんと呼んでいた名残は惜しさがあり、ニックネームのように今も使っている。そんなわけで、わたしのオフィシャルのInstagramでは、娘たちの写真をアップするときに「#椿と柊」というハッシュタグを付けている。

 

柴犬の長女の話からは離れてしまったけれど、実は新たに選ばれた人間の娘の名前は、「き」で終わる。椿も最後が「き」だからか、呼ぶ方は混乱し、親のわたしもたびたび間違える。特に、いらいらと怒っているときや急いでいるときなどに間違えるので、呼ばれた方も迷惑だろう。

 

それなのに、つぎもまた「き」で終わる名前ばかり考えてしまう。夏生まれになるので、「榎」か。でも「えのき」はなんだか名前らしくない。そもそも、「き」終わりでは呼び間違えるだろう。ならば、「き」の含まれていない名前も考えておかないと…。こんな名付けは、心配事でもなんでもなく、ありがたいことで楽しいことだ。たとえ、たびたび呼び間違いがあったとしても、娘たちが好きになってくれる名前が付けられたらいい。

 

 

【PROFILE】KIKI

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東京生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業後、ファッション雑誌や広告媒体を中心にモデルとして活躍。

近年では写真家、執筆家として活動の幅を広げている。

著書は『KIKI LOVE FASHION』(宝島社)『山スタイル手帖 KIKI』(講談社)ほか

Instagram:@campagne_premiere

 

 

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