2021年8月1日17,787 ビュー View

『出来るだけ軽い足取りで』ーアキナ山名とおまめのラブい日々#7

お笑いコンビ「アキナ」の山名文和さんは、2020年6月9日に愛柴のおまめを迎えました。保護犬施設からやってきた彼女は、当時8歳。

長年夢みてた“柴犬ライフ”を、ようやく実現した山名さん。おまめとどのように出会い、どんな生活をおくっているのでしょうかー。

アキナ山名と柴犬おまめの最高にラブい日々を、山名さんご本人が綴っていきます。

#7は、改めておまめへの感謝と、おまめが家族になった「6月9日」のプロポーズ。

『出来るだけ軽い足取りで』ーアキナ山名とおまめのラブい日々#7

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人生は何が起きるかわからない。答えはいつも後からやってくる。その瞬間は誰にも分からない。

 

何かを決める瞬間は、良いものか悪いものかなんてわからない。間違った選択はきっとこれからもある。後悔や満足なんて後からやってくる。

 

だけど、選択の瞬間だけは、ずるい気持ちは出来るだけ捨てたほうがいい。空っぽにしてなんだか楽しい方を。邪な気持ちで選択した後の後悔はどれだけ拭っても消えないシミが残る。それは、人生を重たくする。

 

軽い足取りでいることを、出来る限り意識していたい。その歩き方は誰とも違う。ただいつも自分だけが知っている。

そうかと思えば「あ、これでいいんだ」とすっきり思えたことが、すっかり違うときもある。張り切ってパスタにしたものの、隣に運ばれてきたバンバーグ定食を見て、そっちにしておけば良かった、みたいな感じ。

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撮影:山名文和(アキナ)

 

あやふやな想いで始めたことが、とんでもない感動を持ってくることもある。人から勧められた映画をなんとなく暇つぶしに観たら、思いのほか突き刺さった感じ。可愛くしてしまえばこれくらいの連続がずうっと起こっている。

いずれにせよ大きな流れに沿った結果を貰ってしまえば、後はまたひたひたと前に進むだけ。

良かったことを大いに喜びひけらかさず、悪かったことを少し高いところから笑えるように努力すればいい。

 

ただ年を重ねると、経験が蓄積され、心のキャパが大きくなる。またこれか、ああ前にもあったな、と。いい意味でしぶとくなり、簡単には心は折れなくなる。そうやってゆとりが出来て優しくなっていく。いつかの小さな自分も気づかないうちにちゃっかり心にしまいこんでいるもんだから涙もろくなるのかもしれない。歳を重ねることは可愛いと思う。

 

そんな日々を続けることに、人生の醍醐味はたっぷり詰まっている、気がしている。

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撮影:山名文和(アキナ)

 

何回もここで口にしてきた。恥ずかしいくらいに。

6月9日におまめが来てくれたことの感謝。

どれだけ言葉を並べても表せない人生の変化。角度を変えればこれからも言い続けることが出来る。

でもそれ以前に、説明の出来ない感覚がずうっとある。おまめとの生活を通して起きた変化じゃなくて、唐突に起きた何か。

 

あの日、ふわっと温かいものを、よたよたと猜疑心たっぷりのまま、おまめは持ってきてくれた。あの瞬間は分からなかった。でも時間が経ってはっきりと分かる。

あの日、それを頭からかぶり、得体の知れない温もりを纏ったまま、おまめとの生活が始まった感覚。徐々に変化したのではなくあの日何かが始まった気がする。

 

だから、6月9日は、僕にとって大きな日。ロックな日々が始まった日。

 

一方的だけど、やっぱりその日しか思いつかなかった。

その日にプロポーズできた事。受け入れて貰えたこと。それをおまめがそばで聞いてくれたこと。ぶつぶつ話し話し始めたもんやからこいつ犬にめっちゃ喋るやんって思われたかもしらんこと。かっこええ感じで言えていると思ったけど、あっちからしたら結果急に言うたからびっくりしていたこと。ひいていたかもしらんこと。実は途轍もないスピードでおまめがなついていること。ひょっとしたら僕のマウントを越えているかもしれないこと。

 

びっくりしている。

去年まで考えたこともなかったことが急に起こった。

何が起こるかわからない。

 

有り難いことに、おまめからしたら、仲間が僕を含めて二人になった。 

今まで通り書かせて貰おうと思ったけど、おまめと生活していく上でやっぱり切り離せないことなので。この場を借りて書かせて貰いました。

 

皆様、本当にありがとうございます。

そして、これからも、どうぞ宜しくお願いします。

 

 

【プロフィール】山名文和(アキナ)

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1980年7月3日生まれ。2012年、秋山賢太とお笑いコンビ「アキナ」を結成。

レギュラー番組を多数抱えるほか、『キンブオブコント』『M-1グランプリ』『THE MANZAI』で決勝進出を果たす。

愛柴は、保護施設から迎えたおまめ(9歳)。

 

 

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