【KIKIインタビュー】愛柴・椿(つばき)と彼女が運んでくれた念願の娘。のんびりワチャワチャ柴犬ライフ
モデルや女優、執筆家として活動するKIKIさんは、2年半前から「柴犬ライフ」を満喫中! 愛柴の名前は椿(つばき)ちゃんで、KIKIさんいわくキツネ顔とたぬき顔のハーフさん。
5年前に結婚してからずっと、柴犬を迎えたいと思っていたKIKIさん。「子どもができたら迎えよう」と思っていたものの、2年間の不妊治療を経ても授からない日々がつづきました。そんなとき、椿ちゃんがコウノトリのように赤ちゃんを運んでKIKI家の家族になったのです。
目次
凛としているのにファニー!そんな「柴犬」が魅力的
数ある犬種の中から、なぜ「柴犬」だったのでしょうか。
KIKIさん(以下KIKI):
11年前から鎌倉に住んでいるんですが、葉山の友人が柴犬を飼っているんですよ。
今でもよく一緒に遊んでいますけど、もうすごく可愛くって。それが一番の理由かもしれないですね。
私はもともと積極的に寄ってくるワンちゃんが得意じゃなくて…柴犬の凜とした佇まいと、あまり甘えてこない感じも好きでした(笑)。
シュッとした見た目によらずファニーな感じもあったり。結婚してからずっと「いつか柴犬を迎えたいね」って夫と話していました。
私も夫も犬と暮らした経験がなかったんですね。柴犬は飼うのが難しいと言われていますけど、それも承知の上で「飼いたい犬種を迎えよう」ということになりました。
2年間不妊治療をしても授からなかった子ども。ところが…
「椿(つばき)」という名前にはどんな意味が込められているのでしょうか。
KIKI:
椿は3月22日の春生まれなんです。それから、いずれ子どもができたら椿って名前を付けたいねとも話していて。
最初は「子どもができたら柴犬を迎えよう」と思っていたんですけど、なかなか子どもができなくて…。
2年間不妊治療にもチャレンジしましたけど、うまくいかなかったんです。
さすがにストレスで気が滅入ってしまい、これは耐えられない…と思って先に柴犬を迎えよう! ということになりました。
インターネットで柴犬のブリーダーさんを探して、「この子強そう」って目星をつけてから面会に行ったんです。
実際に会いに行ったら子犬の椿にヒトメボレしてしまって!
ブリーダーさんにも迎える方向でお返事をしてその日は帰宅したんですが、その間に妊娠が発覚したんです。
新生児と同じタイミングで犬を迎えるのはどうなんだろう…と悩みましたけど、同じ環境の友人に相談をしたら「大丈夫だよ!」って(笑)。
その言葉を信じて柴犬を迎えることにしたんです。娘よりも先にやってきたので、「椿」という名前をつけることにしました。
椿ちゃんが赤ちゃんを運んできてくれたのかもしれませんね! よく「犬と赤ちゃんは似ている」と言いますが、そう感じることはありますか。
KIKI:
一緒だな〜と感じることが多いかもしれないですね。子犬のころって家中に排泄をするじゃないですか。
赤ちゃんは動かないにしても予期せぬタイミングで排泄をしたり、その辺は似てるなぁと思います。
あとは洗ったばかりのカーペットやブランケットがすぐに汚れるところとか(笑)。せっかく漂白したのに〜!って。
几帳面すぎると大変かもしれないですけど、私もおかげさまで“見て見ぬふり”をする術を学びました(笑)。
犬用のアイテムが赤ちゃんに使える!?
KIKI:
それから椿用のアイテムが赤ちゃんに使えることもあるんです!
一度間違えて椿用のトイレシートを大量に購入してしまったことがあったんですが、そのシートが赤ちゃんのオムツ替えに使えるんですよ。
オムツを替える時に敷く専用のシートもあるんですけど、ある日「それじゃなくても良いよな…」と思って(笑)。
洗濯の手間も省けますし、とても便利ですよ。
にぎやかな生活が想像できますね(笑)。椿ちゃんと娘さんは仲良しですか!?
KIKI:
そうですね、椿が優しい性格のおかげで仲良くやってくれていると思います。1頭と1人でも違和感がないというのかなぁ。
母親としても、娘が生まれて一人じゃなくて犬がいるっていう環境は、見ていていいなと思いますね。
子どもとの生活は思い通りにいかないことも多いけど、そんな時も椿は黙って娘を可愛がってくれて。
その姿に私自身救われることがたくさんあります。
最近は娘の成長につれて力関係が変わってきたみたいで。椿は何もしないんですけど、娘がちょっかいを出したり、わざと「こわ〜い」って言ったり(笑)。
あまりに娘がちょっかいを出すものだから、椿もとうとう堪忍袋の緒が切れて「ガウッ」と吠えていました。
それでまた「こわ〜い」って逃げたりして。「あなたがちょっかい出すからでしょ」って注意したり、そんなありがちなやりとりが少しずつ増えてきました(笑)。
外出先は「周りに迷惑をかけない」場所が増えた
椿ちゃんと娘さんを連れてのお出かけは大変じゃないですか…!?
KIKI:
ん〜やっぱり周りに迷惑をかけない場所を選んでしまいますね。
椿が吠えても娘が泣いても平気なところというんでしょうか…キャンプへ行ったり、少し遠出をして犬も子どもも受け入れてくれるレストランを選んだりとか。
一度人が多いキャンプ場へ行ったときはヒヤヒヤしてしまいました。それ以来、キャンプ場へ行くときもできる限り人が少ない場所を選ぶようにしています。
たとえばヨーロッパのように、誰もが犬や赤ちゃんを優しく受け入れてくれる環境になることを願いたいですよね…。
KIKI:
以前犬に関するドイツの本を読んだんですけど、ヨーロッパは犬のしつけも厳しいですよね。
犬に関していえば、日本とはしつけの差があるのも大きな違いかなと思います…。
しつけが行き届いていると、自然と犬を連れて街に出るようになりますから、それもまた良い循環を生んでいるのかもしれませんね。
そもそも日本は犬を連れて行ける場所が多くないので、自ずと個々で過ごすようになりますし、それもまた難しいなと思います。
これは日本で犬と暮らす上での永遠のテーマなのかもしれないですね。
KIKIさんは第二子を妊娠中!“旅好き”の今後のスタイルは…
最後に、KIKIさんといえば旅のイメージがありますが、椿ちゃんがやってきて旅のスタイルは変わりましたか。
KIKI:
昔はよく海外に行っていましたけど、椿がきて娘が生まれて長期の旅行は難しくなりましたよね。
最近は犬も一緒にフェリーに乗れたりするので、北海道とか四国や鹿児島に家族みんなで行きたいなと思っています。
本当は今年の秋くらいに…と予定していたんですが、このご時世もありますし、実は今第二子を妊娠中なんです。
私は今年43歳なので年齢的な不安もありましたけど、おかげさまで今のところ安定しています。
来年の春くらいにはみんなでどこかに行けたらいいね、と話しているところです。
その前に、これからは1頭と2人になるので、車や家もどうしようか…なんて話しもしています(笑)。
いずれにせよ、ますます家庭がにぎやかになるので、これからも楽しい「柴犬ライフ」を満喫したいと思います!
【PROFILE】KIKI
東京生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業後、ファッション雑誌や広告媒体を中心にモデルとして活躍。
近年では写真家、執筆家として活動の幅を広げている。
著書は『KIKI LOVE FASHION』(宝島社)『山スタイル手帖 KIKI』(講談社)ほか
Instagram:@campagne_premiere
Writer:Chika Yugawa
Photo:Hiroaki Oatke
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